
2026年7月9日(木)〜10月15日(木)の期間、第10回「LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2027」の応募受付が行われます。授賞式は2027年春にヨーロッパで開催予定。クラフトを基盤とした分野で制作活動を行う18歳以上の作家であれば、国籍を問わず応募が可能です。
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クラフトの未来を切り拓く、世界的なアワード
《LOEWE FOUNDATION(ロエベ ファウンデーション)》が主催する「LOEWE FOUNDATION Craft Prize」は、2016年に創設され、第1回の受賞作品は翌2017年に発表されました。
ロエベが1846年にスペインで皮革工房として創業した歴史を背景に生まれた本賞は、世界各地の優れたクラフト作品を顕彰し、卓越した技術と革新的な表現を世界へ発信することを目的としています。これまでには、陶芸、ジュエリー、漆芸、テキスタイル、製本、紙作品など、多岐にわたる分野から作品が寄せられ、現代クラフトの国際的な評価を高めるとともに、失われつつある伝統技法の継承や新たな発展にも大きく貢献してきました。
オリジナリティと手仕事を重視した選考
応募作品は、オリジナル作品であること、そして作品の一部または全部が手仕事によって制作されていることが条件。クラフトが受け継いできた豊かな伝統を称えるとともに、一人ひとりの作り手が持つ独自の表現や手仕事の個性にも光を当てます。
応募作品は専門家パネルによって審査され、30点のファイナリスト作品を選出。選考では、オリジナリティ、芸術的ビジョン、作品としての価値、卓越した技術、素材の扱い、革新性、そして作家としての明確な個性など、多角的な視点から評価が行われます。
選出された30作品は2027年春にヨーロッパで開催される展覧会で展示され、その中から審査員によって大賞1作品と特別賞2作品が決定。大賞受賞者には50,000ユーロ、特別賞2名にはそれぞれ5,000ユーロが授与されます。
第10回は新たな審査員も参加
第10回となる今回は、創設当初から審査員を務めてきたメンバーに加え、ミクストメディアアーティストのイブラヒム・マハマ、2026年大賞受賞者のパク・ジョンジン、さらに2025年よりロエベのクリエイティブ ディレクターを務めるジャック・マッコロー、ラザロ・ヘルナンデスが審査員として参加します。
審査委員長はLOEWE FOUNDATIONプレジデントのシーラ・ロエベが務め、深澤直人、日本民藝館館長をはじめ、建築家、デザイナー、美術館キュレーターなど、クラフト・デザイン・建築分野を代表する国際的な専門家が審査を担当。
審査員:
チョ・ミンスク 建築家、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 金獅子賞受賞者(2014)
フリーダ・エスコベド エッセイスト、建築家
深澤直人 デザイナー、日本民藝館(東京)館長
オリヴィエ・ガベ ルーヴル美術館(パリ)装飾美術部門ディレクター
シーラ・ロエベ(審査委員長) LOEWE FOUNDATION プレジデント
イブラヒム・マハマ ミクストメディア アーティスト
ジャック・マッコロー、ラザロ・ヘルナンデス ロエベ クリエイティブ ディレクター
マグダレン・オドゥンド 陶芸家
パク・ジョンジン LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2026 大賞受賞者
ディヤン・スジック エッセイスト、デザインミュージアム(ロンドン)名誉館長
アブラハム・トーマス メトロポリタン美術館(ニューヨーク)近代建築・デザイン・装飾美術キュレーター
パトリシア・ウルキオラ 建築家、インダストリアルデザイナー
ワン・シュウ 建築家、プリツカー賞受賞者
アナチュ・サバルベアスコア エル・パイス紙 建築・デザイン特派員
また、ファイナリスト選考を担う専門家パネルには、過去のファイナリストやアーティスト、美術館キュレーター、ロエベのクラフト部門責任者など、多彩な専門家が名を連ねています。
専門家パネル:
ジョーブ・バーンズ メタルアーティスト、LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2026 ファイナリスト
マチュー・セナック ロエベ グローバル アート&カルチャー シニアマネージャー
チョ・ヘヨン 韓国芸術デザイン協会理事長
ミシェル・ミラー・フィッシャー クーパー・ヒューイット・スミソニアン・デザイン博物館(ニューヨーク) チーフキュレーター
サラ・フリン 陶芸家、LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2017 ファイナリスト
藤原聡子 ロエベ レザーグッズ マーチャンダイジング&バイイング戦略担当 VP
ダニエル・H・レイ インディペンデント キュレーター
アデリーン・コー ブックアーティスト、LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2026
ファイナリスト
ウルフガング・ロッシュ ミュンヘン熟練工会議所の元展示・見本市部門責任者
ジェシカ・ローリン ガラス アーティスト、LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2021 ファイナリスト
ファデケミ・オグンサンヤ マルチディシプリナリー・アーティスト、LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2026 ファイナリスト
アナチュ・サバルベアスコア(事務局長) エル・パイス紙 建築・デザイン特派員

前回は133の国と地域から5,100点超が応募
前回開催された「LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2026」には、133の国と地域から5,100点を超える応募が寄せられました。
大賞は、紙と色付きの液状磁土を用いた《Strata of Illusion》を制作したパク・ジョンジンが受賞。特別賞には、古代の金工技法「ニエロ」を用いて極小の立方体を連ねたネックレス作品《Collier》を制作したグラツィアーノ・ビジンティン、そして空撮写真と伝統的なバスケット編みを融合させ、天然および染色したエレファントグラスで制作した《Frafra Tapestry》を手掛けたババ・ツリー・マスター・ウィーバーズとアルバロ・カタラン・デ・オコンが選ばれました。
ジュエリーをはじめ、陶芸、金工、木工、ガラス、繊維、紙など、ジャンルを超えた作品が高く評価される本賞は、世界中のクラフト作家にとって大きな目標の一つとなっています。
クラフトの可能性を世界へ発信するプラットフォーム
LOEWE FOUNDATIONプレジデントのシーラ・ロエベは、第10回の開催にあたり次のようにコメントしています。
「この10年間で、本賞は世界中のアーティストや職人たちのためのプラットフォームへと成長し、クラフト、そして現代文化におけるクラフトの存在意義について新たな視点をもたらす作品を紹介してきました。本賞は回を重ねるたびに、クラフトには無限の可能性があり、その進化には私たちを驚かせ、発見へと導く力があることを示してきました。」
また、これまでの受賞作品やファイナリスト作品は、デジタルプラットフォーム「The Room」にアーカイブされており、現代クラフトの最前線を知ることができる貴重な資料として公開されています。
世界中のクラフト作家が技術と創造性を競い合う本賞は、第10回という節目を迎え、今後もクラフトの新たな可能性を切り拓く国際的なプラットフォームとして大きな注目を集めそうです。
応募情報
LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2027
LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2027
応募期間:2026年7月9日(木)〜10月15日(木)
授賞式・ファイナリスト展:2027年春(ヨーロッパ開催予定)
応募資格:クラフトを基盤とした分野で制作活動を行う18歳以上の作家
大賞:50,000ユーロ
特別賞:2名(各5,000ユーロ)
応募サイト:https://loewecraftprize.com/
The Room(歴代ファイナリスト・受賞作品アーカイブ):https://theroom.loewe.com/jp/