3500年前の金製ジュエリー群を発見 ギリシャ・アイギナ島で出土

ギリシャ・アイギナ島 - 2026年5月
Photo: Hellenic Ministry of Culture
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2026年5月、ギリシャ・アイギナ島の考古学遺跡コロナ(Kolona)において、約3500年前のものとみられる金製ジュエリー群が発見されました。出土した装身具は計32点にのぼり、中期青銅器時代のネックレス、あるいはペンダントの一部だった可能性があるとされています。

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青銅器時代の集落跡から32点の装身具が出土

今回の発見は、2025年に実施された発掘調査の過程で明らかになったもので、中期青銅器時代の集落に存在した「内郭地区(inner suburb)」を囲む壁の遺構近くにある石造建築跡から発見されました。

出土した装身具は、

・円盤状の金製ペンダント9点
・双円錐形の金製ビーズ7点
・円筒形ビーズ1点
・金箔装飾8点
・カーネリアン製ビーズ7点

非常に良好な保存状態で、金と天然石を組み合わせた構成からは、当時の高度な金工技術と装身文化の一端がうかがえます。

Photo: Hellenic Ministry of Culture

研究者によると、これらのジュエリーは中期青銅器時代の埋葬に伴う副葬品、あるいは宗教的な奉納品としてネックレス、あるいはペンダントの一部に用いられた可能性があるといいます。ただし、現時点では関連する墓の遺構は確認されておらず、その用途については今後の調査が待たれます。

「アイギナの財宝」との関連性にも注目

今回の出土品は、「アイギナの財宝(Aegina Treasure)」との類似性も指摘されています。

アイギナの財宝は1891年に同島で発見されたとされるミノア文明の金製装身具群で、現在はロンドンのBritish Museumに所蔵されています。制作年代は紀元前1850年から紀元前1550年頃とされ、今回の発見との関連性についても注目が集まっています。

コロナ遺跡の発掘調査は、University of SalzburgがアテネのAustrian Archaeological Institute at Athensを通じて実施したものです。今回の発見は、青銅器時代のエーゲ海地域における交易や装身文化を知るうえで重要な手がかりになると期待されています。

3500年の時を超えて伝わる装身文化の魅力

3500年前に制作されたとみられるこれらのジュエリーは、考古学的な価値に加え、その洗練された造形にも注目が集まっています。円盤状のモチーフやビーズを連ねた構成、金と天然石を組み合わせた意匠は、現代のジュエリーデザインにも通じる要素を感じさせます。

長い年月を経て姿を現したこれらの装身具は、青銅器時代の人々の美意識や技術力を今に伝える貴重な発見として、今後さらなる研究成果が期待されています。

Source: Hellenic Ministry of Culture
Images courtesy of the Hellenic Ministry of Culture.