ティファニー「Grand Prix de la Haute Joaillerie」初開催で2冠を受賞

モナコ - 2025年
Blue Book 2025

2025年、モナコで初開催されたハイジュエリー界の新たな祭典「Grand Prix de la Haute Joaillerie(グランプリ・ド・ラ・オート・ジュエリー)」にて、《TIFFANY & CO.(ティファニー)》が“審査員特別賞”と“ヘリテージ賞”の2部門を受賞しました。

ハイジュエリーの芸術性と伝統を讃える新たな国際賞

モンテカルロ・ソシエテ・デ・バン・ド・メールが主催する本賞は、世界のハイジュエリーにおける芸術性やクラフトマンシップ、トレーサビリティ、職人技の継承を称えることを目的として創設されたもの。歴史的会場「サル・デ・ゼトワール」で行われた授賞式では、著名なジュエリージャーナリストのファビエンヌ・レイボー氏が審査員長を務めました。

ティファニーは、長年にわたり培ってきた卓越した職人技と革新性、そして200年近い歴史を持つレガシーが高く評価されました。

「ティファニーは約200年にわたり、デザインと技術の限界に挑み続けてきました。今回、革新性と伝統を体現する当社の作品が評価されたことを光栄に思います。」
— ティファニー社長兼CEO アンソニー・ルドリュ

卓越したクラフトマンシップを示す4つの受賞作品

審査員特別賞を受賞したのは、「カスケード ナチュラル ソルトウォーター パール ネックレス」「シューティング スター ネックレス」「レジェンダリー バード:アーガイル エディション」、そしてジャン・シュランバージェによる「バタフライ チョーカー」の4点。いずれも、創造的な芸術性とティファニーのクラフトマンシップを象徴する作品です。

特に「シューティング スター ネックレス」は、2024年発表のハイジュエリーコレクション《Blue Book 2024: Tiffany Celeste(ブルー ブック2024:ティファニー セレステ)》に登場した一点。約19カラットのエメラルドカット ダイヤモンドを中心に据えたデザインは、ティファニーを象徴するリボンモチーフが流れ星のきらめきを思わせる華やかさを放ちます。中央のダイヤモンドはリングとしても着用可能で、独創性と高度な技術の融合を体現しています。

希少なピンクダイヤモンドが輝く「レジェンダリー バード:アーガイル エディション」

1965年に発表されたアイコニックなデザイン「Bird on a Rock(バード オン ア ロック)」を現代に再解釈した本作には、世界的にも希少な“アーガイル ピンク™ ダイヤモンド”が使用されています。かつて西オーストラリアのアーガイル鉱山で産出され、2020年の閉鎖以降は入手が困難なこの宝石を採用することで、ティファニーが掲げる「責任ある調達」と「希少性への敬意」を示しています。

シュランバージェの名作「バタフライ チョーカー」がヘリテージ賞に輝く

ヘリテージ賞に選ばれた「バタフライ チョーカー」は、ティファニーの伝説的デザイナー、ジャン・シュランバージェによる1956年のデザイン。慈善家レイチェル・“バニー”・メロンからのインスピレーションで生まれたこの作品は、ダイヤモンドやターコイズ、アメジストなどを組み合わせ、蝶の躍動感を精緻な細工で表現。現在はバージニア美術館のコレクションとして保存されています。

ハイジュエリー界のリーダーとしての地位を再確認

授賞式では、世界を代表するジュエリーメゾンが一堂に会し、ティファニーのデザインディレクターであるナタリー・ヴェルデイユがホストを務めました。ミシュラン星付きシェフによる料理やハイジュエリーの展示が行われ、職人技と創造性を祝福する華やかな夜となりました。

今回の2冠受賞により、ティファニーはハイジュエリー界におけるリーダーとしての存在感を改めて示し、時代を超えて受け継がれるクラフトマンシップと革新性を世界に発信しています。

TIFFANY & CO.(ティファニー)P
URL:https://www.tiffany.co.jp/