ポメラート「ヘルムート・ニュートン&1980年代」開催

OMOTESANDO CROSSING PARK - 9月18日-10月6日
Helmut Newton, Pomellato, Paris, 1982 Copyright Helmut Newton Foundation / Trunk Archive
Helmut Newton, Pomellato, Paris, 1982
Copyright Helmut Newton Foundation / Trunk Archive

2025年9月18日(木)〜10月6日(月)の期間、OMOTESANDO CROSSING PARKにて《Pomellato(ポメラート)》による展覧会「ポメラート、ヘルムート・ニュートン&1980年代」が開催されます。

メゾン初の単独展

ミラノ発のジュエリーメゾン《ポメラート》が手がける今回の展覧会は、伝説的写真家ヘルムート・ニュートンにフォーカスした、ブランドとして初の単独展。

東京の中心地、表参道のOMOTESANDO CROSSING PARKにて9月18日より一般公開される、これまでにない切り口の展示は、女性のエンパワーメントと大胆な芸術表現が花開いた時代を象徴する、 アーティスティックなコラボレーションを讃える内容となりそうです。

ポメラートと「ファッションフォトグラファー」

ポメラートは、著名なファッションフォトグラファーとのコラボレーションをいち早く取り入れた最初のジュエリーブランドとして、従来のラグジュアリー広告から脱却し、1980年代の躍動的な時代の精神に呼応する革新的なアプローチを切り開きました。

この大胆なビジョンは、自由を手にした女性たちにはその高まる自立性を体現するジュエリーが必要だという気づきから生まれたもの。彼女たちの社会的な変化を映し出す作品として誕生したのです。

各作品は独自の優雅さと現代性を宿しており、メゾンはヘルムート・ニュートンのような写真界の巨匠たちとの協働により、広告を芸術表現の域へと高めました。また、卓越した職人技術、洗練された美学、女性の自立に寄り添う先進的なデザインという基本理念を改めて打ち出したのです。

Helmut Newton, Pomellato, Paris, 1982
Copyright Helmut Newton Foundation / Trunk Archive

本展の見どころ

本展では、ヘルムート・ニュートンが1982年から1984年にかけて手がけた革新的なポメラートキャンペーンが、ラージフォーマットのプリントとして初めて紹介されます。これらの印象的なモノクロ作品は、当時の著名誌に全面広告として掲載され、従来の広告手法を根底から覆す革新的なコンセプトを表していました。

会場では、訪れた人々をジュエリー広告の常識を覆したニュートン独自のアプローチで迎えます。

バーでくつろぐサングラスをかけた女性の手首には1つのブレスレット、テーブルにこぼれ落ちるようにネックレスが広がる演出や、手首を飾る複数のブレスレットのクローズアップなど、印象的なビジュアルが展開されます。

彼のレンズがとらえたのは、単なる装飾品ではなく、自立の表明であり、他者から与えられたステータスシンボルではなく、自分のためにジュエリーをまとう主人公の姿です。

ポメラートグループCEOのサビーナ・ベッリは次のように語ります。
「キャンペーンは、時代の空気をとじ込めるものです。1980年代、ヘルムート・ニュートンの視点は、『ジュエリーを身につけることは、自分自身の一部を表現すること』というメゾンの信念を見事に捉えていました。このコラボレーションが革新的だったのは、ポメラートの女性像を、美しさと挑戦的な信念を持つ非凡な存在として描いたことです。彼は、この時代の華やかさだけでなく、女性の身に起きていた大きな社会的変化をも表現しました。キャンペーンが初めて世界に衝撃を与えたように、今なお心を揺さぶる、女性解放を訴える力強いビジュアルメッセージを創り上げたのです」

今回、ポメラートのアーカイブから選び抜かれた卓越したヘリテージピースを展示しています。たとえば、自然なカーブを描く印象的な名作グルメチェーン、イエローゴールドとダイヤモンドによる建築的な「Gate-link」ネックレス、そして上質な織物のようにしなやかに流れる革新的な「Tessute」のマスターピースなどが並びます。

これらのジュエリーは、創業者ピノ・ラボリーニが金細工師の家系から受け継がれたクラフツマンシップを背景に、チェーンづくりにおけるメゾンの技術の粋を示すものです。また、「フリージェム」というメゾン独自の哲学によって、色鮮やかなジェムストーンがラグジュアリーの新たな在り方を切り拓きました。

「ヘルムート・ニュートンがポメラートのために撮影したものは、彼の1980年代スタイルを代表する最も印象的な作品のひとつに数えられます」とのヘルムート・ニュートン財団写真美術館 のディレクターでありキュレーターのマティアス・ハーダー氏は述べています。

「これらの型破りなイメージは、ニュートンが独自の視点で可視化した時代の精神を映し出しています。女性が主役として登場し、ヌーヴェル・ヴァーグ映画を彷彿とさせるシーン、そして非常に革新的な形で表現されたジュエリーなど。これらがついに、大きなサイズでの展示作品として東京のこの特別な機会にて紹介されることを、心から嬉しく思います」

「 ポメラート、ヘルムート・ニュートン&1980年代」では、ニュートンによる挑発的なビジュアルと、ポメラートの職人技術が織りなす対話が展開されます。舞台は、クリエイティビティとファッション、そして作家的な写真表現が融合し、ラグジュアリーの新時代を切り開いた1980年代のミラノです。世界的なカルチャー都市として台頭しこの地で生まれた価値観は、今もメゾンに息づく遺産に深く根付いています。

「ポメラート、ヘルムート・ニュートン&1980年代」
日程:2025.9.18 thu. – 10.6 mon.
時間:sun. -thu. 11:00-20:00 / fri. & sat. 11:00-21:00 ※9.18 thu. のみ16:00クローズ
場所:OMOTESANDO CROSSING PARK
住所:東京都港区南青山5-1-1
入場:無料(予約制)
URL:公式予約ページ