漆の新しい解釈に世界が注目 ジュエリーアーティスト山岸紗綾の世界観 – Klimt02

「景色を纏う -wear the scenery- / 菊」(2017) ブローチ/ペンダントトップ 素材:漆、朴、金粉、白蝶貝、silver925、サイズ:H7.7×W6.9×D1.6(cm)、撮影:山岸紗綾

Jewelry of the Imagination. A Conversation with Saya Yamagishi

漆芸の技法を生かした作品で国内外に活動の場を広げるジュエリーアーティスト、山岸紗綾氏のインタビューが、バルセロナ発信のウェブマガジンKlimt02に掲載された。

外したり、飛び越えたり、おおきくしたり、詰め込んだり。独自のバランス感覚で漆らしさを表現し、日本の漆芸を現代的に捉えた山岸氏は、オランダ、韓国、フランス、オーストラリアなど様々な国で発表を重ねている。

本インタビューは、彼女ならではの漆観や装身具観に迫るだけでなく、その人柄までもが垣間見える内容で、架空の植物をその生態の解説付きでリアルに表現するシリーズ「plant collecting」や、日本の原風景をテーマにした作品シリーズ「Wear the Scenery」のストーリーにも深く引き込まれる。


山岸紗綾氏インタビューはこちらから

Jewelry of the Imagination. A Conversation with Saya Yamagishi


記事の中には「日本語版 – Japanese version」もあるので、ぜひアーティスト自身の言葉でインタビューを楽しんでみてほしい。日本の技法で表現する彼女の感性や考えが、より深く心に響くはず。

2017年12月5日から2018年1月31日には、京都のコンテンポラリージュエリーギャラリー、gallery C.A.J.の企画のもと、オーストラリアのメルボルンにあるレスリー・キーホー・ギャラリーで行われるジュエリーのグループ展でもその作品が披露される。2019年秋には東京で個展が開催されるので是非期待したい。

「KANZASHI_松」(2014) アートワーク 素材:漆、朴、銀粉、silver925、サイズ:19.5×23.0×0.9(cm)、撮影:山岸紗綾

「plant collecting/マトウ」(2016) オブジェ 素材:漆、朴、金粉、銀粉、サイズ:H3.5×W5.0×D3.0(cm)、撮影:山岸紗綾


山岸紗綾 / Saya Yamagishi


1981年石川県生まれ。2006年金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸科卒業。2010年金沢卯辰山工芸工房に入所し、2013年修了。その後、漆芸の技法を生かした作品の制作に従事。2012年「日本ジュエリーアート展 2012」奨励賞を授賞、上野の森美術館、東京他。主な展覧会には、個展「Blooming Voice」O-Jewel、東京(2013)、個展「山岸紗綾 -景色を纏う-」日本橋髙島屋、東京(2015)、グループ展「FIRANDO Japan’s Island of Sweets」LLOID HOTEL & CULTURAL EMBASSY (C&)、アムステルダム、オランダ(2016)、グループ展「国際現代漆アート展覧会」統営漆芸美術館、統営、韓国(2016)、個展「山岸紗綾_植物採集」小出由紀子事務所、東京(2016)がある。「アートフェア東京」(2017)、「YIA ART FAIR」フランス(2016)などのフェアに出品。また、LEXUS NEW TAKUMI PROKECTでは、2016年に石川県代表の匠として選出される。

ブログ | http://saya-yam.jugem.jp/


credit

author:Makiko Akiyama
editor:Klimt02


 


 

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