ティファニー 排出量削減目標イニシアチブ(SBTi)ネットゼロ目標の認証を受けた最初のラグジュアリージュエラーへ

2023年6月28日、《TIFFANY & CO.(ティファニー)》は自社のネットゼロ排出量削減目標について科学的根拠に基づく排出量削減目標イニシアチブ(SBTi)から認証を受けた初のジュエラーになったことを発表しました。

 

2040年までに排出量ネットゼロを達成

この認証は、2040年までにネットゼロ排出量を達成するために《TIFFANY & CO.(ティファニー)》が設けた目標が、最新の気候科学に基づくものであり、温暖化をパリ協定に沿った1.5℃までに抑える緊急の必要性を満たすものであることを確認するものです。

SBTiは、《TIFFANY & CO.(ティファニー)》の長期目標が、科学的根拠に基づく排出量削減目標イニシアチブ(SBTi)のネットゼロ基準に従って、2040年までに自社事業(スコープ1および2)ならびにサプライチェーン(スコープ3)にわたって温室効果ガス(GHG)排出量ネットゼロを達成することを確認。

自社の2030年短期温室効果ガス削減目標についてもSBTiから認証を受け、スコープ1と2の排出量を2030年までに2019年を基準として70%削減すること、スコープ3排出量を2030年までに2019年を基準として40%削減することも約束しています。《TIFFANY & CO.(ティファニー)》は、これら両目標の達成に向けて順調に歩んでおり、2022年にはスコープ1と2の両方およびスコープ3において33%の削減を達成済みです。

この短期目標は、2040年までにスコープ1、2、3における排出量を90%削減するという《TIFFANY & CO.(ティファニー)》のネットゼロ目標に向けた重要なマイルストーンとなり、残りの排出量10%は、自然を利用したソリューションへの投資拡大を通して、高品質炭素除去により中和される予定です。

科学に基づく《TIFFANY & CO.(ティファニー)》のネットゼロ目標の達成には、バリューチェーン全体の関与と脱酸素化が必須となります。《TIFFANY & CO.(ティファニー)》では、気候科学や業界のベストプラクティスを指針に、この意欲的な新目標を達成するために、深くかつ迅速な排出量削減に注力する予定です。

2022年、《TIFFANY & CO.(ティファニー)》は社内の各部門と協力して、原材料の調達やサプライヤーとの連携から、製品の製造、流通、輸送や、小売店の建設や運営まで、事業全体にわたるさまざまな方策を含む、この目標を達成するためのロードマップを作成しました。

 

NYのランドマークからサプライヤーまで包括的な取り組み

2023年4月、ニューヨークにある《TIFFANY & CO.(ティファニー)》のランドマークは、今後長年にわたってサステナブルに営業することを目指した、環境・健康・福祉面の主要な取り組みに多額の投資を行って、再オープンしました。このランドマークは、WELLプラチナ認証と、エネルギーおよび環境設計におけるリーダーシップ(LEED)のゴールド認証の両方の取得に向けて順調に歩んでおり、LEED認証を取得済みの《TIFFANY & CO.(ティファニー)》傘下の35以上の小売店、オフィス、製造施設の仲間入りをすることになります。

傘下全体にわたるLEEDへの投資に加えて、《TIFFANY & CO.(ティファニー)》は2006年から、世界の5カ所でオンサイトソーラーを導入。ドミニカ共和国、カンボジア、ロードアイランド州の計3カ所、ならびにニュージャージー州の計2カ所のオフィスおよび流通施設です。

2023年にはこの投資を拡大して、ボツワナにあるダイヤモンド研磨施設と、ケンタッキー州レキシントンにあるジュエリー製造施設にソーラーを導入する予定。ティファニーは現在、電力全体の91%を、25カ国以上の事業所におけるオンサイトソーラーや再生可能電力クレジットを含む、クリーンな再生可能電源から調達しています。

《TIFFANY & CO.(ティファニー)》は目下、脱炭素化に関して主要サプライヤーと連携するサプライヤー参加プログラムの策定を進めており、試験的な取り組みを年内に開始する予定です。

《TIFFANY & CO.(ティファニー)》の気候変動目標についての約束および最新の進展状況についてはこちらもご覧ください。


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