美しく優しい海を湛える 3月の誕生石「アクアマリン」

ラテン語で「海の水」を語源とするアクアマリンは、その名の通り透き通るような瑞々しい美しさを湛えた3月の誕生石。

神話にまつわるロマンチックな逸話も多く、”美しい海の精が持つ大切な宝物が浜へ打ち上げられ姿を変えた宝石”と信じられていたり、”船乗りの青年に恋をした人魚が、その叶わぬ恋に涙し溢れた宝石”などとも言われる、幻想的な物語を秘めた石としても有名です。

その美しさと魅惑的なパワーで、古くから装飾品やお守りとして愛されてきたアクアマリンは、かのフランス王妃マリー・アントワネットでさえも、数ある宝石の中でもダイヤモンドと並び、特に好んで身に着けていた石と言われています。

今回はそんなアクアマリンをあしらったデザイナーズジュエリーをご紹介。一つひとつに込められたデザイナーのこだわりや、宝石の持つストーリーに想いを馳せてしっとりと眺めてみてください。


あまねく光を取り込む《januka(ヤヌカ)》の「BAND RING Aquamarine」

従来の石留めとは異なり、石に掘った溝と金のラインを凹凸にセッティングをするというjanuka独自の手法が目を引く”BAND”シリーズのリング。

角度によっては透明にも見える程クリアな水色のアクアマリンを使ったこちらのリングは、長方形のカットも相まってシャープな印象を醸し出しています。石を爪などで隠さないため、その美しい全貌が惜しげなく主張され、周囲からあまねく光を取り込むデザインが目を引きます。

BAND RING Aquamarine ¥81,400 | https://culet-web.shop/?pid=164302763


個性を放つ内包物が魅力《Fillyjonk》の「モスアクアマリンリング」

オーヴァル型の優しく煌めく、モスアクアマリン。落ち着いたグレイッシュなカラーのアクアマリンの中で、モヤモヤとした内包物(イルメナイト)を含んだ模様が、可愛らしさも感じられる1点です。

石の中で舞うように閉じ込められた様子は、まさに自然が生み出した幻想的な世界です。

Moss ring ¥68,200 | https://culet-web.shop/?pid=157494567


落ち着いた色彩が目を引く《bororo》「Aquamarine Mini Rock Ring」


女性の優しい雰囲気をより一層引き出してくれるような、濃すぎず薄すぎないグレイッシュなブルーが印象的。絶妙な色選びこそが、身につけた時の柔らかさや落ち着きを感じさせられます。

クリスタルカットによって、大人の女性のシャープさも纏うデザインが魅力です。

Aquamarine Mini Rock Ring ¥135,300 | https://culet-web.shop/?pid=166123782


瑞々しい美しさ《TOMOKO FURUSAWA JEWELRY(トモコフルサワジュエリー)》の「おとなのイヤカフ アクアマリン ダイヤモンド」


雫型の天然石は大粒で色がのった透明度の高いアクアマリン。キラキラとしたカットが春の木漏れ日を受けた水面のように美しく輝き、みずみずしさをもたたえた美しい一品です。

小粒ながら白く刺すように輝くダイヤモンドを添えることで、より一層洗練度がアップしています。

おとなのイヤカフ アクアマリン ダイヤモンド ¥154,000 | https://culet-web.shop/?pid=166764535


可憐な春を帯びた《Selieu(セリュ)》の「Nano aqua Earrings」


水面のように金属部分が揺れ動き、シャープながらも流線型の柔らかな印象のフローラルなピアス。白とパステルグリーンの豚革の小花に連なる、ささやかなアクアマリンが可憐な印象です。

ピアスチェーン部分の長さが調整可能なチェーンタイプなので、その日のスタイリングに合わせていく通りにも楽しめます。

Nano aqua Earrings ¥29,700 税込 | https://new-jewelry.shop/items/5ea287930fe7192c9f074ce0


アクアマリンブルーと一言に言っても、一つとして同じ色彩や表情が存在しないからこそ、その出会いは奇跡。

3月の誕生石として有名ですが、夫婦や恋人など人間関係に潤いを与えてくれるとされているアクアマリンは日本では、結婚4周年のアニバーサリーストーンとして選ばれることもある、まさに”幸せ”の石です。


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