LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2026で特別賞受賞の現代ジュエリーに注目

LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2026

2026年5月13日(水)、ロエベが「LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2026」の受賞者を発表し、ジュエリー部門では《グラツィアーノ・ビジンティン》が特別賞を受賞しました。

古代技法を現代ジュエリーへ昇華するイタリアの作家

《グラツィアーノ・ビジンティン》は、1954年イタリア・パドヴァ生まれのジュエリーアーティスト。パドヴァのピエトロ・セルヴァティコ・アート・インスティテュートで学び、1976年から2019年まで同校で教鞭を執りながら、金、エナメル、ニエロを用いた独創的なジュエリー制作を続けてきました。

これまでに、第5回東京トリエンナーレ国際ジュエリーアート賞(1983)や、ドイツ・ミュンヘンで開催された国際手工芸品見本市「Schmuckszene 88」におけるヘルベルト・ホフマン賞(1988)など、国際的な評価を獲得。近年では第57回日本七宝作家協会展(2024)でも入賞を果たしており、日本との縁も深い作家として知られています。

古代金工技法「ニエロ」が生む、絵画のようなネックレス

今回、LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2026にて特別賞を受賞したのは、《Collier(コリエ)》(2025)と題された2点のネックレス作品。133の国と地域から寄せられた5,100点を超える作品の中から選出されました。

薄い金板から構成された極小の立方体を連ねたフォルムに、古代金工技法である「ニエロ」を施したジュエリーで、伝統技法と現代的な造形感覚が見事に融合しています。

審査員は、ニエロという歴史ある技法を用いながら、極めて現代的なジュエリーへと昇華した点を高く評価。さらに、金の表面に絵画的に施されたニエロ装飾によって、無数の小さな絵画が連なっていくような視覚効果を生み出していることにも賛辞が寄せられました。

クラフトの歴史を受け継ぎながら、新たな表現へと更新していく《グラツィアーノ・ビジンティン》の作品。伝統技法に宿る美しさと、現代ジュエリーとしての革新性を同時に感じさせるそのアプローチは、今後ますます注目を集めそうです。

LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2026 展覧会
日時:2026年5月13日(水) – 6月14日(日) 10:00-19:00
場所:National Gallery Singapore
住所:1 St Andrew’s Rd, Singapore 178957
TEL:+65-6271-7000
URL:National Gallery Singapore公式サイト