
2025年11月8日(土)〜11月23日(日)の期間、gallery deux poissonsにて《Karl Fritsch(カール・フリッチ)》&《Max Walker(マックス・ウォーカー)》による展覧会「%」が開催されます。
息子のマックス・ウォーカーは国外初個展
カール・フリッチは、その唯一無二の作品で知られ国際的なコンテンポラリージュエリーの世界で際立った存在感を持つ作家の一人。そのカールを父に、同じくジュエリー作家であるリサ・ウォーカーを母に持つマックス・ウォーカーは、ジュエリー制作が身近な環境に育ち、やがて父の仕事を手伝いながら様々な技術を学び、自身もジュエリー作家として制作を行なうようになりました。
キャリアや表現の違いはあれ、両者に共通するのは、作る喜びが見る側にも伝わってくるような”自由な遊び心のある創造性”。
カールはこれまでの宝飾の常識を逸脱したユニークな制作手法によって、貴金属と宝石を大胆に合わせたリングを次々に発表しており、その情熱的な探究心はとどまることがありません。指輪にこだわることに概念的な理由はなく、ただ指輪と自分自身との間に強い絆を育んできただけと言うカール。「それぞれの指輪がピッタリの指を見つけられた時こそが幸せな瞬間」というシンプルかつ強い動機を持ち続け、日々作業机に向かっています。本展ではパールを用いたリングも複数お目見えします。


一方マックスは、造形的なフォルムにミル留めされた色石がカラフルにきらめくシルバーリングを中心に発表します。幼い頃に父のアトリエの傍らで遊んでいた時から、柔らかい蝋を手で成形する工程に創造の自由を感じて魅了されてきたマックスにとって、ロストワックス鋳造が主な技法となっています。

さらに石留めによって作品に色彩や質感を加えられるようになり、現在の作風が完成しました。また、様々な分野のアーティスト達とのコラボレーションも積極的に行ない、そこから受ける刺激がミックスされ、独自の個性を確立しています。

本展は、マックス・ウォーカーにとって国外での初めての作品紹介の機会であり、初の親子での二人展。ニュージーランド・ウェリントンにあるそれぞれのアトリエで本展に向けて制作された作品が並びます。
世代を超えて受け継がれるヘリテージとふたりの異なる感性が交差するような作品群をこの機会に目にしてみてはいかがでしょうか。
Karl Fritsch & Max Walker Exhibition %
日時:2025年11月8日(土) – 11月23日(日) 12:00-18:00 ※月曜休廊
オープニングレセプション:11月8日(土) 17:00-19:00
作家在廊日:11月8日(土) / 11月9日(日)
※在廊日時は変更する可能性がございますので、最新の情報はSNS、もしくはギャラリーに直接お問い合わせください。場所:gallery deux poissons
住所:東京都渋谷区恵比寿2-3-6 1F
URL:
“>https://deuxpoissons.com/exhibition/karl-fritsch-・-max-walker-exhibition/
お問い合わせ:03-5795-0451※会期中、一部の作品はONLINEからも購入可能。
(販売開始予定日時:11月12日(水) 12:00- )
https://gallerydeuxpoissons.katalok.ooo/ja
Karl Fritsch | カール・フリッチ
1963年ドイツ・ゾントホーフェン生まれ。ニュージーランド在住。
1982 – 85年プフォルツハイムの金工学校に学び、1987-1994年ミュンヘンの美術アカデミーにてヘルマン・ユンガーやオットー・クンツリに師事。
世界各地の美術学校で教鞭を執り、国際的に作品を発表しており、その作品はメトロポリタン美術館(NY)、ヴィクトリア&アルバート博物館(ロンドン)、ニュージーランド国立博物館などの公共コレクションに収蔵されている。
2006年フランソワーズ・ヴァン・デン・ボッシュ賞を受賞。2024年 LOEWE CRAFT PRIZEの最終選考に選出された。
また近年、アーティストのフランシス・アプリッチャードや家具デザイナーのマルティーノ・ガンパーなど、さまざまなアーティストともコラボレーションを行なっている。
Max Walker | マックス・ウォーカー
1999年ドイツ・ミュンヘン生まれ。ニュージーランド在住。
ジュエリー作家の両親のもとに生まれる。幼少期からジュエリー工房に触れ、徐々に独自のジュエリーに対する創造的な視点が築かれた。
2017年頃から父親であるカール・フリッチのジュエリー工房で、石留め、やすり、鋸、鋳造などの作業を手伝いながら学び始める。2019年より父の工房の一角で自身の作品制作を始める。2023年自身の工房を設立。2025年よりウェリントン中心部にある「SECTOR 22」という幅広いクリエイティブな分野のアーティスト達とのシェアスタジオに制作の拠点を移す。
2023年パブリックな場での初めての作品発表として二人展「I LOVE MY MUM」開催(ウェリントン)。2025年初個展「Shiny Objects」(Public Record /オークランド)。
セラミックアーティスト、フォトグラファー、映像作家などさまざまなメディアのアーティストとのコラボレーションを積極的に行ない、表現活動を展開している。