Something Given

《talkative》マロッタ忍の「パズルリング」

topDSC_0045ジュエリーをはじめて手にしたのは、いつだったのだろう。それは宝石と呼べるものではないかもしれない。だが、小さくキラキラした大切なものをはじめて手にしたとき、きっと心躍ったに違いない。Jewelry Journalに参加するデザイナーたちが、はじめて手にしたジュエリー、のお話。

おしゃべりな、話し好きなという意味の「talkative」というブランドを展開する、マロッタ忍さん。アトリエでは、ぺちゃくちゃと指輪やペンダントがしゃべり出してしまう! ……なんてことはないのだけれども、「これ、一体どうなってるの?」と思わず聞きたくなるようなデザインのジュエリーが並んでいる。それらのデザインの考え方は、どうやらマロッタさんがはじめてジュエリーを手にした時の楽しい体験と繋がっていたようです。

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マロッタさんのはじめてのジュエリーは、このリング。素敵なシルバーのリングですが……。
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あら! バラバラになってしまいました。
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「これはパズルリングというものです。家に残ってるのはもうこの2つで、今も大事にしています。幼い頃、父が海外出張に行った帰りに、母にお土産で買ってきたのが始まり。大人っぽいリングだなと思っていたんですが、つけようとした時、父がカチャカチャッと手際よく、まるで手品みたいにリングを崩して見せてくれたんです。母と私は、その様子にびっくりして『うわあ!』と歓声を上げて喜びました。二人のリアクションがあまりにすごかったので、父も嬉しくなって、それから毎回違うパズルリングをお土産に買ってきてくれるようになりました。母も私も父にそれをやってもらうのがすごく好きで、家族の楽しみになりました。その家族できゃあきゃあ言いながらパズルリングを崩して、組み立てたという思い出が強くて。大学時代はグラフィックデザインを学んでいたんですが、独学でアクセサリーを作り始めたんです。“talkative”というブランド名も、ジュエリーを介してみんなが『わお!』って驚いたり、笑顔になったりするものを作りたいという気持ちでつけたんです」
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バラバラにしたリングを組み立てます。
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簡単そうでなかなかうまくハマりません。知恵の輪を思い出す方もいるのでは。

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数分して完成。もう1本お気に入りのリングがあったそうなのですが、何度も崩して組み立ててを繰り返していたら壊れてしまったそう。確かにこれは熱中してしまいそう。

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マロッタさんのアトリエ。1階がショップで地下がアトリエになっている。イメージカラーの黄色で統一され、元気が沸いてきそうな空間。

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1階のショップにて。球体をぱっくりと二つに割った18Kイエローゴールドとアコヤパールを用いたリングとネックレス。つけると噛まれているみたいで、さらに可愛い。

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パッケージもマロッタさんがデザイン。こちらもグラフィカルでtalkativeらしいデザイン。

 

《talkative》マロッタ忍の「パズルリング」

Profile

まろった・しのぶ/神奈川県生まれ。大学時代はグラフィックデザインを専攻し、卒業後は印刷会社でデザイナーとして活躍。自らのデザインをカタチにしたいと思い、ジュエリーの世界へ。
http://www.talkative-jwl.jp/

CREDIT

Photo: Tomo Ishiwatari
Edit & Text: Keiko Kamijo

Something Given

母から受け継いだ婚約指輪。祖母からもらった帯留め等、ジュエリーは世代を超えて受け継がれていくものです。jewelry journalに参加しているデザイナーさんたちに、ジュエリーとの出会いについてインタビューしました。


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